雑記

好き勝手言います

phenomenon

休日の散歩道、金木犀の木が並んでいるのを見つけた。律儀にネームプレートまで掛かっている。きっと季節になれば花が咲き、秋の香りがするのだろう。

秋の訪れを知らせることで親しまれるこの花だが、私はどちらかというと苦手である。あの甘い独特な香りは私には刺さってくれないらしい。「何でみんなあんなに騒いで喜んでいるのだろう?そんなに良い香りか?」と、擦れた子どもみたいなことを考えている。

そもそも、金木犀を認識したのはここ数年のことで、それまでずっと、よく知らないまま生きてきた。漂う香りを嗅いだことはもちろんあったけど、イコール金木犀だという認識がなかった。なので、初めて知った時、「ごん、お前だったのか」の心情で、「これが噂に聞く金木犀の香りだったのか」となった。

長い間、私には金木犀という現象に名前が付いていなかった。ただその存在を、知らないまま感じていた。でも、困ったことは一度もなかった。現象は現象のまま、私の中に存在していた。

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初めて金木犀を認識した記念に撮った写真(撮影日:2021/10/30)

 

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大きな地震と共に始まった1月も終わり、先週やっと初詣に行って、私もついに年明けした。私の年明けには、やはり1ヶ月くらいの時間が必要のようである。今年は会社の新年会があり、幹事をしなくてはいけなかったので、その準備や段取りでバタバタしていた。疲れた。大人数の宴会が苦手なのもあって、消耗した。ああいうのって、偉ぶった人たちが好き勝手やって、その尻拭いを下の人間がやらされる場なので嫌いなのよね。まあ愚痴はこれくらいにしよう。なんとか無事に終わったので良しとしたい。

消耗したついでに悶々と思うところがあり、気持ちがふわふわしたので、久しぶりに丸善に行った。迷いが生じた時は本屋さんをウロウロする事が多い。学生時代はよく行ったものだけど、そういえばこのところはあまり行ってなかった。本を買う為というより、自分が何に興味が向くのか、棚卸ししに行く目的で行く。特に丸善は幅広い分野の本がそれなりにマニアックに並んでいるので、自分調べの為に行くにはうってつけの場所なのである。

ウロウロしながら思ったことをつらつらと書いてみる。(ここから真面目な話が続く)

今のまま、気まぐれでなんとなくやっているだけではいけないのではないか?ということ。好奇心のせいでいろんなことに興味が湧くけど、それだけでは全てが中途半端になってしまう。いろんなことが何となくできたとしても、何かを深く習得したことにはならない。もっと、忍耐力と自制心と覚悟を持って、何かに取り組まなければいけないのではないだろうか?自分はよくやってる方だと思ってたけど、それはやってない人と比べた時の話であって、やってる人はもっとやってるのではないかと思う。

同時に、取捨選択は30代でもできるし、今はギリギリまで、いろんなことたくさん経験したいという気持ちもある。ただ、そうだとしても、目的ははっきりさせて取り組んだ方が良いような気がする。

それと、社会に対して受け身なだけではいけないよなと思った。私は群れるのが好きではないし、従順なつもりもなく、だいぶ自立してる方だと思うけれど、それでもやはり、会社という組織の中にいると、感覚や責任は鈍りがちになるような気がする。(自分にはそれくらいの方がいいのかもしれないけれど)(会社という場所は、余力を残して程よく手を抜いて良い感じに過ごすくらいがちょうど良い)

それに、現代においては、会社に所属さえしていればこの先も安定というわけでもないだろう。

そんなことを考えながら、普段律さない自分を律してみたのだった。

それで思い付いたのだけど、「株式会社 じぶん」を作ってみるのはどうだろうか、ということだ。と言っても、あくまでそう呼んでいるだけで、本当に会社を設立するわけではない。自分のやる気を保つために、自己管理をしたいけど、普通に取り組むと嫌になってくるので、“ごっこ遊び“としてやってみればいいのではないかと思ったわけだ。自分を攻略するための戦略。薬の苦手な子どもが錠剤を飲み込めないのと同じ。普通の人は当たり前に飲めるかもしれないが、私にはお薬飲めたねゼリーが必要なのだ。(断っておくが、錠剤飲めます。物の例えです。)

具体的な意味合いとしては、「自分」を一つの会社と捉えて、「自分」が経営者になったつもりで、健やかに楽しく「自分」を運営する為にどうすればいいか?を考えるというわけである。自由気ままにお金や時間を使ってしまう人間なので、それを楽しく律するための、自分なりの工夫である。本当は、自分の興味持ったことを興味のまま好きなように突き詰めていく方が得意だと思うけれど、生きているとやらなくてはいけないことも少なからずあるから、そういうわけにもいかないのである。

期待できる効果としては、稼ぐことや働くことにやる気や関心の薄い私が、苦手分野であるセルフマネジメントを、楽しく学び、取り組むことができること。さらに、やっているうちに、いろんな職場のマネジメントを調べたりするかもしれないし、法律のことを知りたくなるかもしれない。

会社で働いていて、こんなに無能な人たちでも経営できるなら、私にもできるのでは?むしろ私の方が上手く経営できるんじゃない?と思うことが多々ある。(すみません、向いてないし、できません)何事も観察だ。この経験を活かせば良いのだ。試してみることは大事だ。

現時点での決め事としては、毎月末に自分定例会議を開くことだ。「①お金の収支確認・管理、②今月の活動報告、③思考の棚卸し」を行い、「議事録」と称して、その内容を手帳に簡潔にまとめる。

①について
買い物の支払いは基本的にクレジットカードばかりで、自動的に記録が残るので、家計簿を付けていない。今までは、カードの決算や携帯料金、光熱費、口座の残高などをざっくり確認する程度だったが、これからは確認してさらに簡単に手帳にまとめようと思う。なお、細かい家計簿はこれからもつけるつもりはない。それから、欲しいものはすぐに買わずに一度メモにする。

②について
その月に頑張ったことを認識する。やりたいことを明確化して優先順位決める。(気まぐれだけでやらない)
それから、今回、勉強時間管理アプリを導入してみた。自分が何をどれくらいやったのか記録できるアプリで、早速使い始めているが、なかなか良い感じである。思ったのだが、ここで記録した時間を時給に換算して、①で作った欲しいものリストから好きなものを買ってもいいというルールにしようかなと思い始めた。(進研ゼミみたいだな…)忙しくても時間を作りたい気持ちとお金の節約をしたい気持ちの両方を叶えようという目的だ。また、このアプリはSNS型なので、頑張ってる人の記録がどんどん流れてくるので、私も頑張らねばファイヤー!という気持ちになる。

③について
考えるけどそのまま放置してしまうので、日常的にメモするように心掛け、できれば月末にまとめる。ツイッター型のメモ帳を見つけたので、導入してみた。SNSをメモの代わりのように使ってしまう癖があるので、ちょうどいいかなと思った。

こんな感じで、今のところ他は自由。
決めた方が楽なことと、決めない方が楽なこと、どちらもあって、この裁量は個人の性格や能力に大きく左右されるように思う。(故に、組織だと難しくなるのだろう)

マネジメントとは、「仕組み作り」のことだ。人がやる気を持って物事に取り組み、成果を上げるためには、それに則した「仕組み作り」が必要である。当たり前のことだと思うが、軽んじられる傾向にある。そして、これも創作の一種なのだと思えば、意外と楽しく出来そうな気がしてきた。苦手意識のせいで視野が狭かった。遊びだと思えば、実は楽しい。生まれて初めて、セルフマネジメントとやらをきちんと考えている。

こんなふうにいろいろ考えてみたけれど、これってどこかの転職・副業業界の人たちが提唱してそうじゃない?と思い検索をかけてみたら、案の定いろいろ出てきた。大体考えることはみんな同じなのだね。でも、そういうのを見ずに思い付いたし、中身は完全オリジナルなので、これはこれでいいのではないでしょうか。

とまあ、こんな感じでいったん走らせてみて、一度様子を見てみようではないか。(キャリアウーマンな言い回し)

終わり