雑記

好き勝手言います

Painkiller

ちゃお。お元気ですか。
私はというと、下の親知らずを抜いて、暫くへばってました。

先々週いきなり痛み出しまして、どうにもこうにも治まりそうにないので、レッツ歯医者さんした次第です。上の親知らずは何年か前に抜いて、その時に下の親知らずはひとまず保留にしておいたのだけど、案の定って感じです。

全然腫れなかったし、そこまで大変な生え方をしてたわけじゃないけど、歯が痛いっていうのは大変なもんですね。なかなか痛み止めの薬を手放せず、いろいろ消耗しました。こんなにバファリンに感謝したのは初めてです。あと、うどん。そういえば、昔、うどんがマイブームだった頃があって、香川県に行ってうどんをたくさん食べたいという夢を持ってたことを思い出しました。未だ叶えていません。

やっと回復してきたのも束の間、親知らずはまだもう一本残っているのです。あああ。若いうちに抜いてしまった方が楽だから、まだ痛みはないもののこの機会に抜こうと思ってます。うう。歯医者さん行きたくない。

楽器もしばらく吹けません。吹く楽器はこういうとき不便ですね。歯は大事にしましょうね。ということで、手持ち無沙汰気味な最近はスヌーピー読んでクスクスしてます。いや、やることはあるんだけどね。

私がPEANUTSスヌーピーが登場する新聞漫画)の中で一番好きなのは、ペパーミントパティです。スポーツ万能だけど、勉強はできなくて成績はいつもD-。授業中もずっと居眠りしてる。やや男勝りで外見にも自信がない。だけど、彼女、誰よりも可愛くてチャーミングなんです。キュンです。

そんな彼女のエピソードの中で、学校の服装規定の回というのがあります。PEANUTSの中でも割と風刺要素強めのエピソード。

彼女のトレードマークであるサンダルが学校の規則に反するということで禁止されてしまう。だけど、彼女にとってこのサンダルは、大好きなお父さんが買ってくれた特別なサンダルだそうだ。(ちなみに彼女は父子家庭で鍵っ子)

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「One tear isn't crying!(涙ひと粒じゃ泣いてることにはならないわ!)」という彼女の姿は、どうすることもできない理不尽に無力を感じた時のちょっとした拠り所です。

このエピソードのラストで、ペパーミントパティはサンダルではなく靴を履いて来るようになり、フランクリン(前の席の黒人の男の子)の「どんな規則であっても小さな女の子を泣かせる規則は悪いものに決まってるよ」という強めなセリフで終わる。

ちなみに、ペパーミントパティ、チャーリーブラウン、スヌーピーの三角関係がだいぶキュンです。ペパーミントパティが「こんなことがあってね…」と、恋する相手のチャーリーブラウンに相談するけど、チャーリーブラウンはナヨナヨなので、「えっと、僕は、あの…」と何の役にも立たない。女たらしでイキってるスヌーピー(※注 犬です)だけがいとも簡単に彼女を慰める。ただ、スヌーピーは基本的にはイキってはいるけど、彼女に対してはちょっと特別な感じがする。

PEANUTSの世界は可愛い見た目によらず、だいぶと容赦無い。スヌーピーは飼い主のチャーリーブラウンのことを、ご飯をくれる丸頭の子としか思ってないし。PEANUTSを読んでいると、「個を大事にする」というのは、きちんと傷つくことを意味してるんじゃないかとさえ思えてくる。容赦無く傷つけ合いはするけど、思いもよらぬ形で誰かが痛み止めとなることで成り立っている、という世界。

歯が痛かったせいで、つい痛みについて考えてしまった。以前、宇多田ヒカル先生が「人との別れに痛みを感じるのは、失うことそのものが痛いのではなく、痛みは元々あって、その人が痛み止めのような存在になってくれていたからだ」ということを言っていたのを思い出しました。

まあともかく、痛いのは嫌ですね。ちゃんと歯医者さん行きます。